2011年11月25日金曜日

編集者として、IDを学ぶ

はじめまして。

 TDMCの森田さん、片野さんと友人の一人の小野と申します。普段は、自然科学の分野(理工系の大学・大学院向けの教科書や専門書)の編集者として、出版社に勤務しています。

 入社してから20年、一編集者として、学生にとってわかりやすく、先生方にとって教えやすい教科書を作るためにはどうすればよいかということを、常に課題意識として持ってきました。

 しかしながら、ID(インストラクショナルデザイン)と出会うまでは、今なお多くの編集者がそうであるように、市場の声と、単に自分の経験に基づく教科書作りを行なってきました。そこには何か信頼のおける理論や確かなルールがあるというわけではなく、学生や先生方からの声を取り入れながらの、まさに試行錯誤の連続でした。

 また一方で、大学教育にeラーニングが導入されてきたことを受けて、これまで紙ベースで仕事をしてきた編集者も、こうした分野についての深い理解が大切であり、関連する知識を学ぶことの必要性も感じていました。

 そんな経緯もあって、私は熊大の教授システム学専攻に入学して学ぶことを決意したのですが、大学院での2年間は(目的意識の高さと、仕事との両立ということもあって)大学時代の4年間よりも遥かに充実した日々であったように思います。

 私が一番に学びたかったことは、「インストラクショナルデザイン」とそれに基づく教材開発の実践、そして、eラーニングとはどういうものであり、その教材が従来の紙教材(教科書)とはどういった点で異なり、その設計・開発にはどういうプロセスが求められるのか、といったことにありました。

 専攻を修了した今は、学んだ知識を活かして、学習効果の高い教科書の企画・編集、eラーニング教材の設計・開発へと実践しています。そして何より、良き師・良き友に出会って学ぶことができたことを本当に良かったと思っています。 

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